筆ペンで名前を書くのが苦手なおもとです、こんにちは。
最近仮想通貨やビットコインという言葉がよくニュースで耳にするようになりました。
ビットコインが暴落した、とか。
コインチェックから580億相当の仮想通貨が不正流出した、とか。
雑誌などにも特集が組まれ、一気に注目を集めだした仮想通貨ですが、名前は聞いたことあるけど、ぶっちゃけ何なの?という方もいるはず。
そこで、仮想通貨のことを
- 仮想通貨とビットコインは違う
- そもそもお金とは
- 仮想通貨の信用と価値の保証
- クレジットカードとの違い
- ポイントとの違い
この5点にポイントを絞ってまとめてみました。
仮想通貨とビットコインは違う
まず、はじめにこれだけは言わせてください。
「仮想通貨?ああ、ビットコインね」
と思っている人。
仮想通貨イコールビットコインではありません!
正確には仮想通貨の中のひとつにビットコインがあります。
ビットコインのほかには、冒頭で紹介したネム(NEM)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ビットコインキャッシュ(BCC)などが仮想通貨の仲間で、アルトコインと呼ばれています。
仮想通貨がビットコインのことだと誤解していた人は、ビットコイン以外にも仮想通貨はあるんだよ、と覚えておきましょう!
そもそもお金とは
ではあらためて仮想通貨とは何か。
その前にいったん、お金とは何かを考えてみましょう。
あなたは、お金とはどういうものか、誰かに説明できますか?
僕は、こう考えます。
お金とは信用である
昔、人は必要なものをほしい時、それを持っている人と自分が持っているものを交換していました。
しかし、物どうしの交換だと何かと不便なので、交換の仲介役としてお金は誕生します。
でもこのお金、その辺に転がっている石ころだと、仲介役として成立しません。
石ころ自体に何の価値もないからです。
言い換えると人は石ころに対して価値を信用していないからです。
実は、円やドルのような通貨も、紙や安い金属でつくられているので、石ころと大差はありません。
ではなぜ通貨をお金として使うことができるのでしょうか。
それは、「このお金はこれぐらいの価値だから、みんな安心して使うようにね~」と国が価値を保証しているからです。
つまり、国が信用を与えているのです。
これが、円やドルのような法定通貨とよばれるお金の正体です。
仮想通貨の信用と価値の保証
では仮想通貨とは、どういうものでしょうか。
簡単にいえば仮想空間、俗にいうネット上で使えるお金です。
お金といってもデジタルデータなので、硬貨や紙幣などの形はありません。
ビットコインを硬貨で表しているビジュアルがありますが、あのような形で表したほうが想像しやすいので、コインの形で描かれています。
とはいえ、簡単な説明だけだと次の疑問がすぐに思い浮かびますよね。
- デジタルデータのお金って信用できるの?
- 簡単に消えたり盗まれたりしないの?
では、一つ一つ見ていきましょう。
1. デジタルデータのお金って信用できるの?
円やUSドルなど法定通貨の場合、信用を保証しているのは日本やアメリカなど、通貨を発行している国です。
いっぽう仮想通貨の場合、何か一つの機関が価値を保証しているのではなく、通貨に関わる人どうしで保証しているんですね。
この相互保証をするために使われている技術が、ブロックチェーンです。
みんなの承認で信用を保証するブロックチェーン
ブロックチェーンを超ざっくりと説明すると、「今まで取引してきた記録のかたまり」です。
この記録は技術的に改ざんができない仕組みになってます。
ではこの取引記録のかたまりを、どのように管理しているのでしょうか。
答えは取引が行われたPCに保存されています。
これがみんなで信用を保証するという答えです。
ブロックチェーンの「みんなで信用を保証する」技術的について、わかりやすく説明されている文章を引用させていただきます。
ブロックチェーンは分散して管理されるのが特徴で、ビットコインを利用しているあらゆるユーザーのコンピューターに保存されます。
銀行のような特定の管理機関がないため、権限が一箇所に集中することはありません。(中略)
ブロックチェーンは「分散」しており、ユーザー同士が管理しています。この形式を「P2P(ピアツーピア)方式」といい、「分散型取引台帳」とも呼ばれています。
金融機関を介さず、ユーザー同士でシステムを管理しあう構造になっています。
ブロックチェーンの技術について、もう少し詳しく知りたい方は、引用元の記事がわかりやすいので、参考にしてみてください。
価値を保証する発行枚数の上限
もう一つ、仮想通貨の価値を保証しているものがあります。
それは発行枚数に上限がある、ということです。
ビットコインを例に出して説明します。
ビットコインの発行枚数は最大2100万枚と決まっていて、変更することができません。
もしビットコインの上限枚数が決まっていなく、勝手に発行できてしまうと、ビットコイン1枚の価格が発行されるたびに下がってしまいます。
すると今までビットコインを持っていた人は、自分のお金の価値が下がったことに失望し、最悪コインを手放すことになりかねません。
発行枚数が有限であることで、価値を保証しているのです。
2. 簡単に消えたり盗まれたりしないの?
結論からいうと、データでも紙幣でもなくなるリスクは変わりません。
だって、紙も燃えたら終わりじゃないですか。
金属でできている硬貨なら、多少は消失のリスクが減りますが、同時に携帯性の不便が発生します。
つまり持ち歩くのがとても大変ということですね。
だから、いつも手元に少ししか硬貨を置けません。
また、大型のハッキング事件が起きるリスクもありますが、
- ネットにつながっていない仮想通貨の財布(ウォレットといいます)に移す
- 預ける取引所を分散させる
などである程度防ぐこともできます。
ちなみに銀行に預けている場合でも、なりすましたサイトで預金口座からお金を引き出されたり、IDやパスワードが何らかの形で情報が漏洩し、お金を引き出されることも考えられます。
結局は、持っている人の管理次第でセキュリティの強弱が決まるので、一概に仮想通貨のリスクが高いとは言えません。
ただし、仮想通貨特有のリスクもあるので、所持するときは気をつけましょう。
仮想通貨とクレジットカードの違い
仮想通貨がネットワーク上で成立するお金と聞いて、よく耳にする疑問がクレジットカードとの違いです。
リトルおもと
確かにインターネットでの決済ができるので同じように感じるかもしれませんが、クレジットカードと仮想通貨は全く別物です。
クレジットカードはお金の前借り
クレジットカードの仕組みは、簡単に説明すると、
商品を先に受け取るかわりに後から支払いますよ
という前借りシステムです。
はっきりいえば借金ですね。
クレジットカードで決済した取引は、月末にまとめて銀行から引き落とされます。
(分割やリボ払いなら、分割した金額が引き落とされる)
つまり、クレジットカードの決済は、あくまで法定通貨をクレジットの会社に前借り(借金)しているということです。
仮想通貨決済は違う通貨での支払い
仮想通貨は、説明してきたとおり、それ自体がお金です。
例えばビットコインで決済できるお店があるとしましょう。
あなたが商品をビットコインで買ったとします。
お店の人はビットコインを受け取りますが、これを日本円に替えるかどうかはお店の人次第です。
おそらく現在(2018年2月)の状況であれば、円に替えたほうが使い勝手がいいので変えると思います。
しかし今後ビットコインで決済ができるお店や会社が増えてきたら、お店の人は受け取ったビットコインを使って違うものを購入したり、支払ったりするかもしれません。
つまり、ビットコインなどの仮想通貨は、円やドルと同じ、交換や支払い可能なお金だということです。
仮想通貨とポイントの違い
商品と交換可能という話だと、お店で使えるポイントの話がでてくると思いますが、ポイントと仮想通貨も全く別物です。
ここでもビットコインを例に出して説明します。
例えば大手コンビニのファミリーマートなどで貯めることができるTポイントは、Tポイント加盟店で使うことができるので、ビットコイン決済ができるお店が限られている現在の状況と似ています。
ただし、Tポイントは基本的に換金ができません。
Tポイントの加盟店は、Tポイントを使えるお店同士で顧客を囲い込むという目的があるので、換金されては困るのです。
しかしビットコインは他の通貨と交換することができます。
さらにビットコインは(望めば)譲渡することも可能です。
つまり、ポイントはそのお店(加盟店含む)でしか使えない、割引システムということになります。
今後仮想通貨での支払いができるお店ができると、ますます違いがわかるようになるでしょう。
まとめ
- お金とは信用のこと
- 仮想通貨は円やドルと同じ、交換可能な通貨
- 仮想通貨の信用を支えている技術がブロックチェーン
- 仮想通貨はみんなで信用を保証する
- 仮想通貨は発行枚数に上限がある
- クレジットカードやポイントとは仕組みが全く違う
以上、仮想通貨について簡単にまとめてみました。
デジタルデータとして存在する仮想通貨は、形がないので不思議な感じがしますが、立派なお金です。
使えるお店やサービスがどんどん増えて、ますます需要が増えていくはず。
その前に、ごく簡単にでもいいので知識を身につけることをオススメします。
また、少額でもいいので仮想通貨を買っておくと、情報に対して敏感になるので、ぜひこの機会に挑戦してみてくださいね。