40代で投資を始めたおもとです、こんにちは。
「株を始めたいけど、初心者だと大損しそう・・・」
「どの株を買っていいか、わからない・・・」
投資を始めたいけど、初めてだと何かと不安ですよね。
でも、ほとんど損をすることなく利益が出る、つまり儲かる方法があることをご存知でしょうか。
IPOはまさに、そんな夢のような株が買える方法です。
IPO株の利益について、一つ例を出しましょう。
2018年4月に上場したHEROZ。
公募価格(IPO株の購入価格)が4,500円に対して、初値(上場後最初につく値段)は49,000円。
100株購入して初値で株を売った場合、なんと455万円の利益になったのです!
「でもIPOってよくわからないし、怪しそう・・・」
大丈夫です。
この記事を読めば、なぜIPOが低リスクで大きな利益を出せるのか、理解できるようになりますよ。
IPOの意味
IPO(アイ・ピー・オー)とは、『Initial Public Offering(新規公開株)』の頭文字を取った略語です。
東証などの証券取引所で、企業の株を売買できるようにすることを『上場』といいます。
まだ上場していない株(未公開株)を企業が初めて公開するので、『新規(で)公開(する)株』と呼ぶのです。
しかし、あなたのような投資家にとってのIPOとは、新規上場株(IPO株)を買うことを意味します。
IPOで利益を出す方法
IPOで利益を出す一般的な方法は、上場日に購入した株を初値で売る方法です。
初値とは、上場した時に初めてその株につく価格です。
IPO株は市場の需要価格より若干低く設定されるので、初値が高騰するケースが多いのです。
さらに上場企業の業績や事業内容に将来性があると判断された場合は、冒頭で紹介したHEROZのようなことも起こります。
これがIPOの利益の正体です。
IPO株の公募価格について
企業が株を公開する時、投資家が最初に購入する株の価格を決める必要があります。
方法はいくつかありますが、最近はほぼブックビルディング方式が採用されます。
ブックビルディング方式とは、その企業の株が市場で需要があるかを見ながら価格を決定する方式です。
ブックビルディング方式では、以下のプロセスで価格を決定します。
- 企業の上場を引き受ける証券会社が機関投資家(大きな資金を持つ大口の投資家)に相談し、それをもとに公開株の仮条件の価格を設定する
- 証券会社は一般の投資家に仮条件の価格を提示して需要を確認する。一般の投資家は仮条件をみて、自分がほしい株の株数と価格を証券会社に申告する
- 証券会社は最終価格を決定する。
このプロセスで決定した価格を公募価格といいます。
また買いたい人が多い場合は、仮条件の範囲内で一番いい条件を提示した人に優先して購入する権利を割り振ります。
しかし提示条件が同じ場合、IPOを執り行う証券会社(幹事証券会社)による抽選で決定します。
IPO株を申し込むための条件
ブックビルディング方式の場合、IPO株を購入するための条件は基本的にありません。
IPOの幹事を行う証券会社に口座を開いていれば、あなたが株の初心者や未成年でも申し込むことができます。
ただし、IPO株の購入を申し込む時、証券口座にお金をいれておく必要があります。
これを前受金といいます。
前受金はIPO株の購入希望を申し込んだ時から購入まで資金が拘束されます。
つまり、IPO株の購入希望価格分の資金が使えなくなります。
しかし抽選に落ちるか、もしくは購入を辞退すると、拘束がとけて使用できるようになります。
また、証券会社によっては、購入期間のみ資金を拘束する(後受金)ところや、前受金がなくても抽選に参加できるところもあります。
IPOをいつ買うのか、どのように申し込むかの詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。
IPOが低リスクな理由
ここまで価格決定の仕組みや購入の条件を説明してきました。
では、なぜIPOは低リスクなのでしょうか。
理由は3つあります。
- 抽選にはずれても、購入金額が返ってくる
- IPO株は、公募価格より初値の方が高い値がつきやすい
- 公募価格よりも初値が上がるか応募前に調べることができる
1. 抽選にはずれても、購入金額が返ってくる
さきほども説明しましたが、証券会社は需要申告をした人の中から抽選で購入する権利を割り振ります。
前受金が必要な場合でも、落選すれば前受金は全額返還されるので、あなたの資金が減ることはありません。
2. IPO株は、公募価格より初値の方が高い値がつきやすい
IPOで利益を出す方法でも紹介したとおり、IPO株は人気がある上に、公募価格がすこし低く設定されるため、初値は公募価格よりも高くなる傾向があります。
2017年は、実に90%以上のIPO株が初回公開時に公募価格を上回りました。
つまり、購入した株を初値で売れば、ほとんど損をすることはありません。
3. 購入する株を選ぶことができる
とはいえ、すべての株の初値が公募価格を上回るとはかぎりません。
しかし、初値は上場企業の業績や事業内容からある程度予想できます。
初値が下がりそうな株は、需要申告をしない、もしくは当選しても購入を辞退すればいいのです。
IPOの初値予想について
初値が高騰しやすい企業の条件として、次の三点があります。
- 収益がよい(経営が安定している)
- 抽選本数が少ない(当たりにくい)
- 将来性がある(AIや5G、遺伝子研究など将来性のあるもの)
上場する企業の情報を確認して会社を見極めれば、少なくとも損を回避する確率は大幅にアップします。
とはいえ、忙しいあなたは会社の状態をいちいち確認できないですよね?
そんなあなたのかわりに上場する企業を調べ、初値の期待値を掲載するサイトがあります。
このようなサイトを利用して、初値が公募価格を下回る株を避けることができますので、積極的に利用しましょう。
やさしいIPO株のはじめ方はスマートフォン用のアプリもあり、使用方法は下の記事で詳しく説明しています。
よかったら参考にしてください。
『やさしいIPO株のはじめ方』アプリでどこでもIPOスケジュールを管理しよう
IPOの抽選について
低リスクで利益を上げることができるIPOは、とても人気があるので抽選に応募してもなかなか当たることはありません。
IPOの当選確率を上げる方法は唯一、抽選回数を増やすことです。
抽選回数を増やすには、IPOを取り扱う証券会社の口座を複数開設し、片っ端から応募する必要があります。
また、証券会社によって一般の投資家に割り振るIPO株の量や抽選方法が違うため、当選確率も変わってきます。
IPO株の当選を狙う場合は、IPOの取り扱いが多いか、当選確率の高い証券会社の口座を開設しましょう。
IPOの取り扱い本数が多い証券会社
僕が保有している口座で、IPOの取り扱いが多いのは、以下の3つ。
ネット証券では、この3つが特に多い印象です。
取り扱う企業が多いと、IPOの抽選に参加する回数が多くなり、当選のチャンスもアップします。
IPOの当選確率が高い証券会社
IPOの当選確率については、主に次の3つが考慮の条件になります。
1. 証券会社が主幹事の引受証券か
企業の新規上場を引き受ける証券会社を幹事証券会社といいます。
この中でも、企業にとって大きく面倒を見てもらう会社を特に主幹事証券会社(2番めの会社を副幹事証券会社)と呼び、取り扱う株数も多くなります。
この株数が多ければ多いほど当選確率が上がります。
証券会社の中でもSMBC日興証券は主幹事になりやすい傾向があるようです。
2. 抽選方式
実は証券会社によって抽選方法がちがいます。
野村證券や大和証券など、対面式の証券会社の場合、とくに大口の投資家を優先するので、たとえ幹事証券会社として取り扱うばあいでも、実に90%の株が大口の投資家へと降ろされてしまいます。
また、SBIなど資金量や購入株数であたりやすさがに優劣が付く場合があります。
MONEX証券などの一部ネット証券では、完全平等抽選方式といって、1申し込み1票として、100%の株をランダム抽選してくれます。
3. 口座数
あたりまえですが、口座数の多い証券会社よりも口座数の少ない証券会社の方が、当たる確率は高いといえます。
例えば、証券口座数No.1の野村證券では、2018年4月現在、500万件以上の口座数がありますが、ライブスター証券では10万件程度と、実に50分の1です。
IPOの抽選には資金の必要な証券会社が多く、どうしても資金量でIPOの申し込み回数が制限されてしまいます。
しかし、中には資金が全く必要ない証券会社もあるので、少ない資金で当選を狙いたい場合はそのような証券会社の口座も開設しておきましょう。
以上を踏まえたIPO向けのおすすめ証券会社をこちらに紹介していますので、ご参考ください。
IPO投資に有利なおすすめのネット証券会社とは【比較ランキングあり】
まとめ
いかがでしょうか。
IPOはリスクが低く、株の初心者でも気軽に参加できます。
しかし人気が高いため、証券口座を複数開設して根気よく何度でも挑戦する必要があります。
あなたもぜひIPOに積極的に参加して、お宝株を手に入れましょう!