娘二人の子育てに奮闘しているアラフォー男子おもとです、こんにちは。
お金って不思議ですよね。
ただの紙切れなのにありがたがったり、色んなものと交換できたり。
でも、そもそもどうしてお金が色んなものと交換できるのか、考えたことありますか?
僕は恥ずかしながら、40歳を過ぎるまで考えたことはありませんでした。
学校でも教えてくれないしね。
でも、子供も大きくなってきて
「ねえ、お金って何?」
なんて子供に聞かれたら、絶対答えに困ってしまう自信があります。
あなたはいかがですか?
子供にきかれても、子供が理解できるように答えられますか?
「自信がないなぁ」
と少しでも思っているあなた。
安心してください。
これを読めば明日から、いや今から説明できるようになりますよ!
お金の正体は信用
お金って何でしょう。
結論からいうと、お金の正体は信用です。
以上。
・・・え、これじゃわからない?
確かに僕が子供だったら、まったく理解できないし、僕が子供に説明しても、
「信用って何?」
と聞かれるのがオチでしょうね。
ではもう少し詳しく。
経済ってそういうことだったのか会議という本をご存知でしょうか。
元電通社員だったCMプランナーの佐藤雅彦さんと、元経済産業省の大臣だった竹中平蔵さんが、経済について対談されています。
この本のなかで、佐藤さんが少年時代に牛乳瓶のフタを集めていたエピソードがあるので、ご紹介します。
佐藤少年は、牛乳がまだビンに入っていた小学生時代のある時、牛乳ビンを閉じるための紙のフタを集めだしました。
佐藤少年の様子を見てクラスメイトも興味を持ち、牛乳ビンのフタ集めがはやります。
最初はフタを交換する程度でしたが、そのうちフタ○○枚で掃除当番を変わったり、消し込むを交換できるようになりました。
しかし、ある時親戚に牛乳屋さんがいるクラスメイトの一人が、牛乳ビンのフタを大量に持ってきます。
それを境に、牛乳ビンのフタが一つまた一つと捨てられるようになり、ついに誰も集めなくなりました。
おおむねエピソードはこんな内容です。
とても興味深くないですか?
さらにこの話を読んだ時、僕も小学校時代にビックリマンチョコのシールを集めていたことを思い出しました。
世代によってはプロ野球選手カードやキン消し(キン肉マンの消しゴム)になるでしょうか。
当時ぼくらの学校では、ビックリマンチョコのシールがはやっていて、シールがほしいばかりにビックリマンチョコを買うんです。
同封されたシールには天使とお守り、悪魔があり、さらにその中には背景がキラキラしたレアキャラもありました。
これをコレクションコンプリートするために仲間内で 交換するのですが、きれいな天使シールには当然人気が集まり、お守りや悪魔シールは失礼な話だけどゴミ同然。
レアカードは特に人気で、1枚につき天使3枚なんてレートが付いたりするんです。
でも学年が上がったりクラス替えがあったりして次第にビックリマンチョコ熱がさめ、違うものがはやりだすと即効でお蔵入りするんですよね、そういうコレクション。
はやりだすと、価値が出る
はやっている間はみんなが価値を認める
熱が冷めた瞬間、はやりものは価値を失う
つまり、はやる=みんなが価値を認めている間は、その流行りものは交換できたり、集めることに価値があったりするんです。
お金ができることのように。
そして、みんなが価値を認めていることこそが、信用されるということ。
だから、お金の正体=信用なんですね。
「日本円の信用は誰が(何が)保証してるんだろう」
と疑問に思いませんか?
まず、日本円はどこで発行されているのでしょうか。
答えは日本の中央銀行である『日本銀行』で発行されています。
日本銀行法では、日本銀行は、銀行券を発行すると定めています。
日本銀行法は日本の法律で定められています。
つまり、日本円は、日本の国が日本の法律で『信用』を保証していることになるのです。
あれ?じゃあ、信用元の日本がもし傾いたら・・・?
一体どうなってしまうのでしょうね。
お金にある3つの役割
では次に、お金ができること=お金の役割について考えてみます。
実はこれも経済ってそういうことだったのか会議で竹中さんが答えをだしてくれています(笑)。
竹中さんは、お金には次の3つの役割があるといいます。
- 価値を測る基準としての役割
- 交換手段としての役割
- 貯蓄手段としての役割
1. 価値を測る基準としての役割
まず1番目は、なにか価値のあるものに対して、その価値を測るための尺度としての役割です。
これは買い物を想像すれば簡単にイメージできるとおもいます。
例えば『バナナは一房200円』や『牛肉500g何円』など。
さらに『もの』だけでなく、月収○○万円や駐車場代○○円などの労働対価や場所代も、お金があることでみんなにわかりやすい価値基準を示すことができます。
お金がないと、どのように価値を説明すればいいのか・・・、ちょっと想像つきませんね。
2. 交換手段としての役割
2番目は交換する代替えとしての役割。
買い物する時、お金と品物を幾度となく交換してきたあなたなら、想像できますね。
また、お金は物と物との交換で仲介役を果たしているとも言えます。
例えばあなたがオークションで出品したものを売ってお金を手に入れ、それを欲しかったスマートフォンの購入費にあてました。
このように物と物をダイレクトに交換しなくても、お金をはさむことで売買する時間と場所をずらすことができます。
3. 貯蓄手段としての役割
3番目は、価値を保存する役割。
必要な時に使えるよう、貯蓄ができます。
これも常識のように思われがちですが、お金がもし腐るものでできていたら、貯めることはできないですね。
お金は価値が減らないことが前提になっています。
現在では、銀行通帳に数字として預金されているので、実体そのものもなくなりつつあります。
お金について学べるオススメ本3つ
ここまでの内容で小学生にも説明できるようになりましたか?
ここからはお金について興味が湧いてきた人のために、もう少しだけ詳しく知ることができる、おすすめ本を3つ紹介します。
経済ってそういうことだったのか会議
この記事の指南役として、さきほどから何度も登場した本です。
佐藤さんは、Eテレ「ピタゴラスイッチ」の企画、監修でも超有名な方。
ポリンキーやスコーンのCMも佐藤さんの企画です。
さらに竹中平蔵さんは小泉内閣時の経済財政担当大臣などを歴任された、こちらも超有名人。
本を読む前は、お堅い内容を想像していたのですが、経済のことをわかりやすく教えてもらえます。
さらに対談形式なので、テンポよく読むことができる。
テーマ毎に20ページ前後でまとまっており、好きなところ、興味あるところから読み進められ、スキマ時間にサクッと読めるのが嬉しかったです。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方
読了後、感動しすぎて初書評を書かせてもらった本です。
著書は実業家としてもご活躍の、株式会社メタップス代表取締役である佐藤航陽さん。
『お金』という表題から、お金の貯め方、設け方のハウツー本と思ったら大間違い。
経済とはどういうものか、仮想通貨などのテクノロジーが経済にどういう影響をあたえているのか、果ては個人の生き方まで深く考えさせてくれます。
僕はこの本を読んで、人生の目標ができました。
子供が経済に興味をもったら、僕は真っ先にこの本をすすめるつもりです。
ちなみに書評はこちらからどうぞ。
【おすすめ本】『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』を読んで40代の僕が考えた3つのこと
革命のファンファーレ 現代のお金と広告
こちらもなにかと話題のキングコング西野さんが書かれたビジネス本。
芸人だと思って侮るなかれ。
お金に対する徹底した考察が、絵本『えんとつ町のプペル』の販売戦略を通じて、とてもわかりやすく書かれています。
非常に軽快な語り口で書かれているので、ビジネス書に馴染みの薄い人でも、すらすらと読めるのではないでしょうか。
僕は彼の文章を『ブログ的』と勝手に名付けています(笑)。
お金のことを学校で教えてくれない理由が本書で書かれていますが、とても納得がいきました。
本書に共感や感銘された方なら、『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』も超おすすめです。
『革命のファンファーレ』が深く掘り下げる内容に対して、『魔法のコンパス』はお金のことを広く語っている内容になっています。
まとめ
いかがでしたか?
いざお金のことを聞かれても、小学生でもわかるように説明できないものです。
もしあなたが子供にお金のことを聞かれたら、
みんながお金だ!と思ったら初めてお金になるんだよ。
ほら、〇〇(今はやりのもの)を思い出してごらん?
それは・・・。
お金には3つの役割があるんだよ!
まず1つ目は・・・。
なんて、この記事を思い出しながら語ってみてくださいね!