行ってきました観てきました、アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』。
予告ポスターを見て一目惚れしたんですよね、お姉さん作品に。
妻も同じ意見だったようで、見に行くことが決定。
小学2年と年少の娘がいると、家族みんなで観て楽しめる映画って限られてくるんです。
だいたい子供に合わせると、大人が満足できなくてモヤモヤしたまま映画館を出ることになるし。
でも『ペンギン・ハイウェイ』は違いました。
映画を見終わったあと、みんなで「面白かったね~」と言い合うことができたんですよね。
ではどうしてみんなが満足できたのか。
僕はこの映画、4つの魅力があると分析しました。
魅力その1 ペンギンがかわいい
近くに海のない街中で、突如ペンギンが出没する。
それも1匹や2匹じゃなく、たくさん現れる。
一見シュールな状況で、おそらく実写にしたらちょっとした怪奇現象だと思うんですが、『ペンギン・ハイウェイ』に登場するペンギンはとにかくかわいい。
街中を歩く姿。
時々コケるドジっ子ぷり。
水中で泳ぐ優雅さ。
空を飛ぶ(!?)突撃っぷり。
僕が見てもかわいいので、おそらく娘たちはもっとかわいく感じていたはず。
また下の娘は、映画『メアリと魔女の花』を観た時すら怖がっていた(結局泣きながら妻と一時スクリーンの外に出た)のですが、『ペンギン・ハイウェイ』では一度も怖がることはなかったです(年齢的な部分もあるでしょうが)。
といっても決して現実感のないペンギンではなく、むしろ動きや泳ぎ方をすごく観察しているなと。
僕はよく家族で京都水族館に行くのですが、水中に潜るペンギンを下から眺めることができるため、水中の泳ぎ方がとてもわかりやすいんです。
知ってますか?ペンギンて、海の中で『飛ぶ』んですよ。
劇中のペンギンたちも、まさに僕が水族館で見たときと同じように『飛んで』いました。
かわいいペンギンたちの動きに注目です。
魅力その2 小学4年生が体験する、ひと夏の冒険物語
僕は子供の頃から、劇場版のドラえもんや天空の城ラピュタに心を踊らせてた大の冒険ファン。
映画『ペンギン・ハイウェイ』はそんな僕の冒険心をおおいに刺激してくれる作品でした。
といっても主人公が異世界に飛んでいくわけでもなく、魔法が使えるようになるわけでもありません。
街で起こる不思議な出来事の謎を、主人公(達)が一夏をかけて解こうとする、いわば自由研究?の延長のようなお話。
思い返すと僕が小学校4年生だった頃って時間が無限にあるような気がしていました。
とくに夏休みは永遠に続きそうなほど長かった。
そんな夏休みの謎解きは、子供にとって冒険でしかないんですよね。
主人公アオヤマくんは、クラスメイトと街で起こる不思議の謎に挑みます。
小学生の知識と道具をフル動員して、彼は仮説を立て、実験し、検証してみる。
愛用の方眼手帳にびっしりとメモを書いて考える姿に、僕は感心させられました。
少しおませな独特の雰囲気を持つ彼が、どのように謎を解いていくのかも、なかなか面白いですよ。
魅力その3 主人公『アオヤマくん』と『おっぱいの大きな』お姉さんとの関係
アオヤマくんが謎に挑むきっかけの一つが、おっぱいの大きな近所の歯医者に勤める歯科助手のお姉さん。
ひょんなことからアオヤマくんは、お姉さんが投げたコーラの缶がペンギンに変身するところを目撃します。
驚くアオヤマくんに対して、お姉さんはこう言います。
私というのも謎でしょう。
この謎を解いてごらん。
どうだ、君にはできるか?– 映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイトより –
美人でミステリアスで、おまけにおっぱいが大きいお姉さんから言われた日にゃ、挑戦を受けるでしょ!
少年にとって、大人の女性は謎の多い存在です。
おまけにおっぱいが大きくて美人で優しくて、なおかつ自分を気にかけてくれる人なら、誰だって憧れますよね。
アオヤマくんにとって、お姉さんも研究対象。
お姉さんはどこから来て、何をたべて、どんな生活をしているのか。
そしてなぜ自分がお姉さんにこれほど惹かれるのか。
その気持はなんていうんだろう。ああ、考えただけでも甘酸っぱい(笑)。
しかし映画館で見る映画って本当にいいなぁ。
だって、隣に子供がいても、妻がいても、僕がお姉さんの胸に注目して鼻の下を伸ばしてたって暗いから見えないじゃないですか。
もちろんそのために『ペンギン・ハイウェイ』を観たかったわけじゃないですよ。
……嘘じゃないよ!
魅力その4 主人公『アオヤマくん』のお父さんの存在
実は僕がこの映画の中で最も心に残ったのは、主人公のお父さんが出てくるシーンです。
僕はこのお父さんに、自分の目指す理想の父親像を見ました。
- 子供のすることに反対しない
- かといって放って置くわけではなく、ちゃんと認めて遠くから見守っている
- 子供が相談にくると、答えではなく考え方のヒントをくれる
アオヤマくんがこの父の影響を受けているのが、とてもよく分かるんです。
出てくるシーンは多くありません。
でも必要な時に必要なアドバイスをくれる。
子供にとって親の存在は、この映画のシーン程度の存在感でいいのではないか。
そう感じました。
あなたに子供がいるなら、ぜひアオヤマくんのお父さんに注目してみてください。
チョコレート、買いたくなりますよ。
まとめ
いい映画ってどれもそうなんですが、いろんな切り口から楽しむことができますよね。
映画『ペンギン・ハイウェイ』も子供はもちろん、子育て世代の大人が観ても(というか大人だからこそ)十分見応えがあります。
映画の鑑賞を迷っているあなたには、声を大にして言いたい。
絶対損はしませんから!