あなたは電気がない生活を体験したことがありますか?
僕は先日、住んでいる地域に台風が直撃した影響で、長時間の停電を初めて経験しました。
午後2時30分頃に起こった停電は、結局夜中の0時になってようやく復旧。
これだけ長い間電気が通らないと、生活に様々な影響が出てきます。
そこで、電気を使った生活に慣れているあなたのために、もし電気がなくなったらどういうことが起こるかを説明しますね。
家の外で起こる停電の影響
停電区域の夜道が真っ暗になる
まずはじめに驚いたのは、広範囲な停電が起こると夜道が真っ暗になること。
いつも暗いよ、と思っているでしょ?
違うんです。
街灯まで停電の影響でついていないので、1メートル先も見ることができないほど暗くなるのです。
頼りは文字通り、月明かりだけ。
普段歩き慣れている道でも、一歩一歩確かめながら歩かなければならなくなります。
また、道に落ちているものも確認できないため、下手をするとつまづいてケガをする危険もあるんです。
この状況で役に立ったのはスマートフォンの明かり。
ライト機能はもちろん、画面を照らす光でも数メートルの視界を確保できるのは、とてもありがたい。
また、自転車のライトも移動時には大変役にたってくれます。
特に光量を自動で感知してくれるタイプは本当に便利。
僕は自転車ライトのおかげで近所のスーパーに買い出しに行くことができました。
停電区域近くにあるスーパーが品薄になる
区域一帯が停電になっても、スーパーなどの店舗は営業している(電気がある)ことが多いです。
おそらく予備電源で電気を確保しているのでしょう。
これは停電で困っている僕たちにとって大変ありがたいことです。
しかし問題は、今必要なものがすぐに売り切れてしまうこと。
僕は壊れている懐中電灯を買いに来ましたが、懐中電灯コーナーはすでにもぬけの殻。
また、簡単に食事を済ませるため、惣菜屋さんを見回っても、何もなし。
仕方なしに家族分のカップラーメンを買って帰りました……。
このように、必要なものはすぐになくなるため、あらかじめ用意しておくことをおすすめします。
また、台風などで停電が起こる可能性があるなら、早めに必要なものを買い出ししておきましょう。
停電で起こる生活への影響
停電が起こると、普段何気なくしている生活に大きな影響が出ます。
特に不便だったのは、次の6点。
- 室内灯が使えない
- 充電できない
- 冷蔵庫・冷凍庫が使えない
- 電子レンジが使えない
- 冷房機器が使えない
- お風呂に入れない
室内灯が使えない
昼は日光で不便を感じませんが、夜になると家の中が全く見えなくなります。
これが想像以上に不便です。
まず、移動するにも必ず携帯用の明かりを持っていなければなりません。
部屋の中は思った以上に障害物が多いです。
例えば引き出しの出っ張りや、少し突き出た家具の足など。
明かりがないと、簡単にケガをしてしまいます。
特に移動で困るのは階段を使うとき。
階段で移動する機会が多い家庭は気をつけましょう。
また、明かりがないと単純に怖いです。
僕の家も懐中電灯が壊れていたせいで、部屋に全く明かりがないまま過ごす危機に直面しました。
(幸い子供のデスク用LEDライトがあったおかげで事なきを得ましたが……)
ここでも活躍するのはスマートフォン。
特に移動するとき、ライト機能を利用しなくても画面の光だけで動くことができます。
また、首から下げるタイプのLEDライトも大変便利です。
こちらは電池一つで長時間明かりを確保できる上に、両手が自由に使えるメリットがあります。
停電時のライトについては暗い中を移動するときに役に立つグッズにおすすめグッズを紹介していますので、ご参考ください。
充電できない
普段何気なく使っている電気製品の中に、充電して使うものが実は結構あったりします。
スマートフォンやノートパソコン、充電式の電池やデスク用のLEDライトも電気を蓄えるタイプでした。
これらの製品は、いざ使えなくなると生活に支障が出るものが多いです。
中でもスマートフォンは連絡・通信はもちろん、携帯用のライトとして使える万能機器なので、使用できなくなると一気に不便になります。
停電が予想できる場合は、なるべく充電を済ませるようにしましょう。
また、大きめのモバイルバッテリーを1つ購入し、普段から蓄電しておくと、いざという時大変助かります。
USBで充電する電気製品にはすべて使用できますので、安心感を買うという意味でも持っておいて損はないはずです。
おすすめのモバイルバッテリーは、デジタル機器充電に役立つグッズで紹介していますので、よかったら見てくださいね。
冷蔵庫・冷凍庫が使えない
停電が起こったその時から、冷蔵庫や冷凍庫は保冷できません。
つまり、食品が保存できなくなる、ということです。
特に夏場だと、冷凍庫で冷やしてある氷やアイスクリームなどはどんどん溶けてしまいます。
タッパーに調理したものを詰めて冷凍庫に保存している方も多いのではないでしょうか。
停電が長引くことが予想できる場合、冷蔵庫はなるべく開けないようにしましょう。
開けないことで保冷効果が少しでも落ちることを防ぐためです。
保冷効果を長引かせる方法としては、冷凍庫にある保冷剤を冷蔵庫に移すのも手です。
なければ冷凍保存しているアイスクリームや冷凍食品も冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がりにくくなります。
おすすめ保冷剤は冷蔵庫内の温度を保つグッズで紹介しています。
また、腐りそうなものや溶けてしまうものは、消費できるか検討しましょう。
ゴミ箱にさよならでは、もったいないだけでなく、普段の節約努力も無駄になりますからね。
電子レンジが使えない
停電するとキッチンにも電灯がつかないため、料理の難易度が跳ね上がります。
あなたならこんな時どうしますか?
僕は簡単に食事を済ませようとします(笑)。
最近は温めるだけで比較的美味しい冷凍物の食品が数多く売られているので、普段の感覚からついそれらを選びそうになります。
しかし電子レンジが使えないと食品を温めることができません。
ガスが通っていれば鍋に水を入れて温めることもできますが、キッチンが真っ暗なので大量の熱いお湯を沸かすのはリスクが大きいです。
食事を簡易で済ませるときは、パンやおにぎりなど常温でも食べられるものか、カップ麺など比較的少ないお湯で調理できるものを選ぶといいでしょう。
しかし「停電区域近くにあるスーパーが品薄になる」でも書いたとおり、パンやおにぎりなどはすぐに売り切れます。
停電が長引くと思ったら、なるべく早く買いに行くのが勝利の秘訣ですね。
冷房機器が使えない
暑さが厳しい夏は、冷房器具の有無は死活問題。
しかし停電が起こるとエアコン、扇風機が一切使えなくなります。
もし昼間に停電が起こったら、なるべく家を出て停電区域から離れ、図書館や近所のスーパー、区役所など空調がある公共の建物に避難しましょう。
問題は夜。
想像してみてください、熱帯夜に冷房が使えない生活。
寝苦しくて寝不足になるのはもちろん、小さいお子さんがいる家庭だと「あせも」も気になりますよね。
もしあなたの冷蔵庫に保冷剤があるなら薄手のタオルで巻き、肩と肩の間の部分(首の下の部分)に当ててみましょう。
この部分が一番熱を発散するため、ずいぶん体感温度が変わることを実感できるはずです。
子どもたちもきっと喜んでくれると思いますよ。
お風呂に入れない
意外と盲点なのがお湯を電気制御していること。
つまり、お風呂に入ることができません。
特に夏場、昼間大量にかいた汗を流したくても流せないのは不快です。
こればかりは水で絞ったタオルで体を拭くしか方法が思いつきません。
もしお近くに銭湯があるなら、素直に利用しましょう。
まとめ
長時間の停電で気をつけるポイントをもう一度まとめると、
家の外では次の2つ。
- 停電区域の夜道が真っ暗になる
- 停電区域近くにあるスーパーが品薄になる
生活の影響は次の6つ。
- 室内灯が使えない
- 充電できない
- 冷蔵庫・冷凍庫が使えない
- 電子レンジが使えない
- エアコンが使えない
- お風呂に入れない
停電は、普段どれだけ電気の恩恵を受けているか、思い知らされる出来事です。
もしも電気が明日から供給されないことを考えて、電気がなくても生活できる備えをしたいものですね。
停電時の備えについては、こちらの記事にまとめていますので、よかったら参考にしてください。