40代で仮想通貨投資を始めたおもとです、こんにちは。
あなたは仮想通貨投資をこれから始める人ですか?
それともなんとなく始めてみた人?
いずれにせよ、多分あなたはこう思っているはずです。
「ビットコインとかアルトコインていっぱいあるけど、何を買っていいか分かんないんだよね」
分かります、その気持ち。
だって、数ヶ月前の僕も同じだったから。
でも仮想通貨を検索しても、技術的なことや専門的な内容は書いてあるけど、じゃあどれ買ったらええねーん!
と投げ出したくなってしまう。
そこで少しでも愛着が持てるように、仮想通貨の各コインを戦国大名に見立てて説明してみました。
といっても現在1500種類以上あるコインをすべて説明すると、とんでもなく長い文章になるし、あなたも読みたくはないでしょう。
なので勝手ながら僕が人気や将来性、買いやすさを考慮したビットコインやアルトコインを7種類に厳選しました。
戦国時代に興味があるなら、ぜひご一読あれ。
仮想通貨戦国時代ストーリー
時は2009年。
一人の武将、ナカモトサトシは当時支配していた『フィアット政権』から独立し、新政権を誕生させた。
それが世に云う『クリプト幕府』である。
さらに時は流れ、クリプト幕府から封じられたアルトコイン大名たちが、各地で次々と勢力を拡大していくことになる。
そして今、『戦国仮想通貨』時代の幕が上がろうとしている・・・。
あ、なんか企画化できそうな気がしてきたぞ(笑)。
もしもビットコインやアルトコインが戦国大名になったら
国内の取引所で手に入れることができる仮想通貨は、販売や取引を含めて14種類程度ありますが、ここでは特に6種類に厳選して擬人化してみます。
ビットコイン(bitcoin):足利・ビーティーシー・義昭
ナカモトサトシが論文を発表し、それを元に作られた仮想通貨。
全てはここから始まった。
ということでこれはもう、人というより幕府そのものです。
ただ、幕府だとイメージが曖昧になって想像しにくいので、室町幕府の最後の将軍、足利義昭をビットコインの大名(というより将軍)にします。
あ、ビットコインが滅びるとか、そういう想定はないですよ!
ビットコインの特徴は、何といってもブロックチェーンと呼ばれる技術です。
取引情報がブロックと呼ばれる箱に格納され、それが一本の鎖になっています。
さらにブロックチェーンの取引情報を、ネットワークでつながっている世界中のコンピューターに保存しているので、簡単に改ざんできません。
例えて言うなら、幕府が決めた法度(法律)のおさめた箱を、早馬で全国すべての大名に届けるイメージでしょうか。
さらに大名が法度の箱を職人に頼んでいくつか作り、となりの大名にも分けて回ります。
こうすることで、一人の大名が勝手に法度を変更しても、その他の大名が違うというので、法度は守られるわけです。
さらに全国の大名の法度が本当に正しいかどうか、大名同士で監視させ、一番最初に「正しいよ!」と証明できる大名に報酬が与えられます。
監視方法は「すべての大名の法度を見て回る」という、超たいへんな作業です(笑)。
僕はこれを聞いた時、みんなで桃太郎鉄道(指定した駅に一番に到着したプレイヤーが報酬をもらえるTVゲーム。桃鉄と略す)をしているんだなぁと思いました。
大名同士が報酬をもらうために桃鉄をしている図は、なんともシュールですね(笑)。
イーサリアム(ethereum):織田”イーサ”信長
続いてアルトコイン大名編です。
まずは時価総額2位、アルトコインの雄のイーサリアムはやはりこの人、織田信長でしょう!
イーサリアムの開発者、ヴィタリック・ブテリンもなんだか信長っぽい。
中国語をスマホアプリでマスターする伝説?も、グローバルな視点をもっている信長に似ていると言えなくはないですから。
さて、イーサリアムの特徴をざっくりと説明しておきます。
イーサリアムといえば、なんといっても『スマートコントラクト』が有名で、『賢い(スマート) 、契約(コントラクト)』という意味です。
何がスマートでコントラクトなのかというと、イーサリアムは取引のやり取りだけでなく、契約情報そのものもブロックチェーンの中に書き込むことができるのです。
戦国時代で例えると、
「よくぞ大将の首を討ち取った。褒美として金50を与える。さらに100石を加増してしんぜよう」
と、金(仮想通貨)を与えると同時に、その金に
「あとで100石加増しまっせ」
と内容が書いてあるようなもの、と思ってください。
ちなみにその金を与えた情報も100石加増の内容も全国に触れ回っているので、与えた大名は約束を破ることはできませんよね?
そして気の利いた部下が、約束をちゃんと守って加増した分を渡してくれるという有能っぷり。
イーサ信長も仕事の早い部下を持って、さぞ満足しているでしょう
イーサリアムことイーサ信長は進化する!
実はイーサリアム、第四形態まで進化する通貨なんです。
- フロンティア(frontier・未開拓)2015年7月~
- ホームステッド(homestead・家屋敷)2016年3月~
- メトロポリス(metropolis・大都市)2017年10月~
- セレニティ(serenity・落ち着き)未定
あれ?これって何かに似ていない?
- 尾張領内統一~桶狭間の戦いまで
- 桶狭間以降~美濃攻略(天下布武の宣言)
- 上洛~長篠の戦い
- 義昭追放(室町幕府滅亡)~本能寺の変
そして現在第三形態にまで進化しているとのこと。
第六天魔王と呼ばれる日もそう遠い話ではなさそうです(笑)。
ライトコイン(Litecoin):上杉”ライト”謙信
次はライトコイン。
銀色に輝く眩しいロゴから、イメージした大名は『越後の龍』こと上杉謙信!
上杉謙信の前の名字が『長尾(ながお)』なので、『ライト』に似てますよね(似てません)。
さて、ライトコインといえば、ブロックチェーンの承認時間がビットコインの1/4程度で完了するという特徴があります。
戦国時代に例えると、室町幕府(足利義昭)が
「あそこに攻め入るのか、しばし待っておれ。こことここに承諾を得てからあやつの援護があり次第・・・」
と準備を進めている間に
「準備はできたか、では毘沙門天の加護を祈っていざ出陣!」
とさっさと戦争を始めることができる感じです。
兵も取引も迅速を尊ぶ。
ライトコインはまさに、機動力の上杉を象徴しているといえるでしょう!
ビットコインキャッシュ(BitcoinCash):武田”ビーシー”信玄
上杉がライトコインなら、ライバル武田信玄はビットコインキャッシュ!
ということで、信玄公の登場です。
信玄の『シー』とビットコインキャッシュの『C』で『シーんげん』だなんて、なんて偶然。
・・・すいません。
ビットコインキャッシュといえば、ビットコインからハードフォークで派生したアルトコインです。
ハードフォークは、簡単にいえば分家。
甲斐武田氏が室町幕府から分家したかどうかはともかく、分裂したビットコインキャッシュにも特徴があります。
それは、ブロックチェーンの1ブロックに、より多くの情報を書き込めるようになった、ということ。
その数なんと8倍!
例によって戦国時代に例えると、一回の兵力動員数が1,000人だったのが、8,000人に大幅増員できるようになったのです!
常に兵力を上回るように準備をすすめた戦国最強の軍略家、武田信玄の真骨頂ですね。
モナーコイン(Monacoin):北条”モナ”康
モナーコインは日本生まれの日本育ち。
というわけで、関東に独自の勢力を誇った北条氏の三代目、北条氏康にご登場いただきました。
北条モナ康でよろしくお願いします。
モナーコインは名前が示すとおり、2ちゃんねるから生まれた仮想通貨です。
コインイメージのキャラクターはアスキーアートのモナー。
モナーコインの特徴は、なんといっても国産コインというところ。
また、以外とモナーコインで決済できるお店もあり、使用可能という意味では他の通貨より利用価値が高そうです。
さらにSegWitといって、ブロックチェーンに格納できる取引の情報を圧縮する技術を搭載しています。
SegWit搭載は、戦国時代で例えるなら頭にかぶる笠に、味噌と乾いたご飯を詰め込んでいるようなもの。
これによって、兵たちが余計な兵糧を運ばなくても済むようになります。
かしこい!
独自勢力という意味で、モナーコインと北条家は非常によく似ていますね。
ネム(nem):”ネム”川家康
つい先日coincheckからとてつもない額が流失してしまったアルトコインで有名なネム。
そこで幼少期、同じくその身を今川家に預けていた竹千代こと徳川家康に登場してもらいましょう。
その名も”ネム川家康”。
仮想通貨ネムの特徴は2つあります。
- ハーベスティングと呼ばれる方法で報酬を得られる
- カタパルトの実装
ハーベスティングと呼ばれる方法で報酬を得られる
ビットコインは送金時、情報があっているかどうかのチェックをして、それが問題なければブロックチェーンに書き込まれます。
そのチェックをいち早くしてくれた人にたいして報酬を与える(ビットコインを送る)仕組みをマイニングといいます。
他のアルトコインもこの方法を採用していることが多いのですが、ネムはマイニングではなく、ハーベスティングと呼ばれる方法で報酬が与えられます。
ここでは詳しく説明しませんが、簡単にいえば次の2つで報酬をもらえる仕組みです。
- より多く持っている
- より取引を多くする(使う)
要するに「いっぱい持って、いっぱい使おうね」ということですね。
お金は使わないと経済が回らない、という思想がこの仕組から見えてきます。
カタパルトの実装
こちらはトランザクションの処理速度向上。処理速度が上がれば、取引速度も上がります。
トランザクションという言葉は覚えなくても大丈夫かと。
ちなみに足利ビーティーシー義昭だと毎秒7件、イーサ信長でも15件ですが、ネム川様はなんと4000件も処理できるようになるらしいです。
・・・2018年3月時点では、まだ実装されていませんけどねー。
ハーベストによって富の再分配を行うネム川家康。
彼は今後勢力を拡大できるのでしょうか。
乞うご期待。
リップル(ripple):毛”リップル”元就
最後はリップル。
リップル、リップル・・・そんなかわいい名前の名前いたっけとしばらく考えましたが見つからず。
んー、もうリップルわからん!と投げやりになったところでひらめいたのが、毛利元就。
ええ、単なる思いつきですよ。
リップルは、送金用の仲介をする通貨です。
これだけでは意味が分からないですね。
ではメリットがわかりやすい例を一つ紹介します。
例えばあなたがアメリカのとある銀行にお金を送金することを想定します。
法定通貨、つまり日本円とドルでは、どういうプロセスで送金されるか。
まず日本の送金元銀行から始まり、
日銀→送金コルレス銀行→受け取りコルレス銀行→アメリカの中央銀行
最後にアメリカの送金先銀行へと送金されます。
※参考サイト
リップル(Ripple)の仕組みや特徴を大解説
当然仲介した銀行のすべてで手数料が発生します。
はっきり言って、無駄ですよね?
ところがリップルを仲介役にすると、
日本円→リップル→ドル
だけですみます。
手数料も2回だけ。
何より送信速度が4秒とハンパない(笑)。
さらにもう一つの特徴として、リップルには管理する会社が存在しています。
管理者が存在しないのがビットコインをはじめとした仮想通貨の特徴でしたが、リップルはその点でも非常に特殊な通貨ということができそうです。
さて、例によって戦国時代に例えてみます。
お金を届けるために何ヶ所もの『国』、つまり領地を通るたびに通行税を取られるのが従来のやり方。
いっぽう、お金をくるんだ紙を伝書鳩に咥えさせ、空を飛んで相手に届けるのがリップルを仲介した方法。
そして伝書鳩の数と鳩の価値を管理するのが毛”リップル”元就というわけです!
このページでリップルの採用銀行が確認できるのですが、地方銀行はもちろん、海外の中央銀行や日本のメガバンクの名前もちらほら見つけることができますね。
地方銀行の力を集結させるあたり、結婚政策で国衆を集め、最後には大内氏や尼子氏を倒した毛利っぽい特性が表れています。
ロゴも毛利の家紋と共通点あるし、偶然とはいえ良い大名見つけたなぁ。
まとめ
ビットコインと主要アルトコインについて、戦国大名をモチーフとした擬人化という切り口でまとめてみました。
もちろん各仮想通貨の説明には不足があるかと思いますし、彼らが史実通りの運命を歩むわけではありません。
ただ投資とは、成長してほしいものへの応援ですから、人物に変えるとより応援の対象がはっきりしますよね。
もしこの記事を読んで仮想通貨に親しみを持っていただければ、とても嬉しく思います。