子供の頃、ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったゲームで遊んでいたので、40歳を過ぎた今でもヨーロッパ中世風の建物には憧れがあります。
ましてや秘密の暗号をきいて扉を開き、中に入ると異世界が広がるなんて……。
仕事に追われ、家事や子供の世話をしている毎日で、いつしかそんな憧れも忘れかけていた頃。
Twitterをぼーっと眺めていたら、タイムラインにこんなつぶやきが流れてきました。
一階のチョコレート屋さんで店員さんにカフェに行きたいですって言うとパスワードが貰えて、地下の秘密のカフェに案内されるという素敵な場所に行って来たよ
京都の『CACAO MARKET by MarieBelle』の『ANGEL LIBRARY』ってとこ pic.twitter.com/PdgbXp5bQt— Teller (@die_Teller) 2018年9月12日
え、なにこれ。
中世やん。ファンタジーやん。
更にいうなら秘密部屋やん。
そんでもって、地元の京都にあるやん!!
妻にバズったつぶやきを見せたら案の定ポジティブな反応が。
「行くなら今でしょ!」と段取りを付け、娘二人も連れて家族4人でCacao Market by MarieBelle京都に行ってきました。
女性ウケするお店で、おっさんのおっさんによる家族連れレポートになっています。
よければ最後までお付き合いいただけると幸いです。
カカオマーケット京都までの道のり
Cacao Market by MarieBelle京都(以下、カカオマーケット京都と表記)を検索すると、どうやら京阪の祇園四条駅の近くにあることがわかりました。
しかし僕の家からは京阪電車に直接乗ることができません。
そこで比較的お店に近い三条京阪(川端三条)まで地下鉄で行くことにしました。
Googleマップでは、三条京阪からは徒歩6分。
三条京阪駅2番出口から地上へ向かい、スマホに表示した地図を頼りにしてショップを目指しました。
地下鉄の三条京阪駅は京阪三条駅と連結しているので、もしあなたが同じ方法で行くなら京阪三条駅の1番出口を利用されることをおすすめします。
理由は地下鉄の出口から出てしまうと、横断歩道を何回か渡らなければならず、信号に引っかかる可能性が高いためです。
三条京阪駅からカカオマーケット京都まで写真を撮りながら、小2と年少組の娘2人の歩幅に合わせてゆっくり歩いても10分ほどで到着しました。
お店に向かう途中には『せせらぎの道』という半地下の歩道があります。
僕たちが歩いた日は曇りでしたが、小春日和に散歩すると水辺や緑があるので気持ちいいこと間違いなし!
歩道脇には雰囲気のある商店が並んでいました。
ショップのオープン前にはすでに人の列が
Twitterでバズっていたため混雑が予想できたので、早めに家を出たおかげで開店の5分前に着きました。
しかし、すでに20人程度の行列が。
並んでいる人の中に僕を含めて男子は2人。
そりゃチョコレート屋さんだからね……。
多分妻と娘がいなければ、回れ右をして帰っていると思います(笑)。
待つこと5分。
開店とともに店内から現れたのは、猫耳カチューシャの女性店員さん!?
「ハロウィン仕様やね」
と妻に言われて我に返る僕。
すこし遠目から見る店内には、確かに「あの」かぼちゃが飾られていました。
コスプレ女子が働くお店だって一瞬でも期待警戒した僕が馬鹿だった……。
その猫耳店員さん、事務的にカフェ来店の希望者(並んでいる人ほぼ全員)へパスワードが印字されている紙を配ります。
Twitterを見て、
『合言葉を言うとパスワードを教えてもらい、秘密部屋に案内される』
儀式を経験したかった僕と妻は少しがっかり。
まあ、これだけお客さんがいたら、段取り優先ですよね。
大人の僕は事情を察しますよ。
パスワードを受け取る時に秘密(?)の扉を開ける手順を説明してもらいました。
ただ、この手順の説明が早口だったため、僕はうなずくだけで全く頭の中に入ってなかったです。
幸い妻がすべての手順を覚えてくれていたので、事なきを得ました。
こういう時、ホント助かります。
ドアを開けて、地下カフェの中へ
カフェへの入り口には一組ずつ店員さんに呼ばれて案内されます。
チョコレートを売っている店内から秘密部屋に行くと思っていたら、別の場所にあったのでちょっとびっくり。
建物の中に一歩入ると、異世界感ただよう雰囲気がすでにあります。
そして秘密の番号を打つ扉。
僕が周囲の写真を撮っている間に、妻がサクッとロックを解除して扉を開けていました。
はやっ!
扉を開けるとまず目に付くのは、壁に映し出された大きな時計。
そしていままで聞こえていなかった音楽が流れています。
扉の中は明かりが落としてあり、カフェへと続く階段があります。
この薄暗い通路が異世界に足を踏み入れていくような感覚を誘うので、ファンタジー好きとしてはゾクゾクしてたまりません。
また、どこかから英語の音楽が鳴り響いているあたり、ちょっと遊園地のアトラクション的な感じもしました。
実はこの羽根、外の店の壁にも大きく描かれていて、
『羽根のある天使風』
の写真を撮るポイントになっていました。
(肝心の写真を取り忘れましたが。。。)
階段を降りてカフェに入ると、入り口近くのテーブル(6人がけ)に、家族4人で座りました。
椅子は大人でも若干低めで、年少の娘が座るとテーブルから首しか出ない(笑)。
ちなみにカフェスペースは『ANGEL LIBRALY』という図書館の設定らしく、いたるところに本、それも洋書が飾ってありました。
僕の中では図書館というより、ヨーロッパ貴族の邸宅の書斎のようなイメージでしょうか。
ちなみにこの洋書、妻が試しに開いてみたところ、ハリボテではなく内容もちゃんと書かれている本物の本でした。
また天井にも絵が描かれているなど、細部にまでこだわりが感じられますね。
メニュー、味など
僕たちが入店1巡目最後の客だったので、カフェの店員さんがメニューを聞きに来るまで時間がかかりました。
事前に店のレビューを確認したので、僕の中では想定済み。
ただ、娘たちが暇そうだったので、禁断のiPadゲームで暇をつぶして待ってもらいました。
僕たちが注文したのは、
- サラダピザ2つ
- ホワイトチョコのココア(ホット)
- コーヒー入りココア(ホット・アイス1つずつ)
- アイスココア
の4つ。
この記事を書くための材料集めやメモ書きなので時間をつぶし、さらに待つこと20分。
ついに注文の品が登場です!
12時近くになっていましたが、お昼を想定しての注文だったので、結果オーライ。
実は味には特別期待していませんでした(失礼ですみません)。
しかし、食べてみるとおいしい!
チョコレート専門店だけあって、ココアの味がまた格別です。
僕のはコーヒーブレンドだったのですが、コーヒーの風味とチョコレートの甘さとビターな味わいが絶妙にマッチしていました。
飲みきれなかった娘のアイスココアもいただきましたが、こちらもしつこくなく、意外とすっきりした飲み心地でした。
さらに下の娘のホワイトチョコココアも一口飲ませてもらいました(笑)。
こちらは甘めです。甘い物大好きな娘が好きすぎるのも分かる気がする。
総じて暖かいココアは苦味が抑えめで甘く柔らかい味わいになり、アイスココアはチョコ特有の苦味もしっかり出て、少し大人よりの味といった感じでした。
お値段は、ランチとしては少し高めの設定です。
単に美味しいランチを食べる、というよりアトラクションで楽しむ食事、という捉え方だと納得できるかと思いました。
アクセス
最寄り駅は京阪電車の祇園四条駅。
京阪電車で京都に来れる人は、この駅で降りると、カカオマーケット京都がほぼ目の前にあります。
ただこの駅、京阪電車以外の手段だとなかなかアクセスしにくんですよね。
京都駅から直通のバスは、本数と時間が限られています。
なので、四条河原町から四条大橋を渡って祇園四条駅に向かうか、僕たちのように三条京阪駅から南下するのがベターです。
特に三条京阪はバスターミナルもあり、地下鉄の駅もあるので、京都駅からもアクセスしやすいんですよね。
府外から京都駅にお越しの方には、三条京阪経由での来店をおすすめします。
まとめ
カカオマーケット京都のカフェに対する口コミで、
- 店員さんの対応が遅い
- 待たされる
といったものがありました。
しかし雰囲気を楽しみに行くなら、むしろ待たされたほうが堂々と居座れるので、僕は全然気になりませんでした。
ポイントとして、
- 人気になり始めているので、早めに行かないと店外で並ぶ時間が増える
- 店は雰囲気を楽しむと割り切る
- 古いので、設備に快適さを求めない
以上の点をあらかじめ想定しておくと、とても満足できるかと。
今回はカフェ目当てできたのと、下の子がカフェを出る時眠たそうだったので、チョコレートを売っているお店によれなかったのが心残りでした。
子どもたちが大きくなったら、京都の散策ポイントとしてもう一度寄ってみようと思います。