「クロスバイクって種類が多くて、どれを選んだらいいか分からないなぁ」
そう思っているあなた。
僕も初めてクロスバイクをサイクルショップに見に行った時、同じことを考えていました。
しかし実際に通勤で使用して感じたのは、選ぶためのポイントが案外少なかったということ。
そのポイントをもとに選択すれば、目的にあったクロスバイクを簡単に選ぶことができます。
そこで、5年以上クロスバイクで通勤した僕が、あなたのために
- 失敗しないために気をつけるべき3つのポイント
- 心からおすすめする通勤用クロスバイク3つ
を紹介します。
初心者が絶対失敗しないために気をつける3つのポイント
まずはじめに、僕が普段どのような自転車通勤をしているかを書きます。
- 通勤距離は片道約6km
- 1ヶ月の平均使用日数は、だいたい20日ぐらい
- クロスバイクはほとんど通勤にしか使わない(休日サイクリングに出かけることはない)
もしあなたが想定する通勤スタイルが、僕と大幅に違うなら、おそらくこの記事は参考にならないので、他の記事を参考にしましょう。
ここでは僕と同じような通勤を想定している人に向けて話をすすめます。
あなたがクロスバイク選びで失敗しないポイントは、次の3つです。
- フレーム素材はアルミ一択
- ある程度日本に流通しているメーカーを選択する(特にパーツ関係)
- あなたの身長に合った適切なサイズを選ぶ
フレーム素材はアルミ一択
クロスバイクの車体であるフレーム(タイヤとか、ハンドルとかがくっついている真ん中のボディ部分)の素材は、大きく分けて3つあります。
- アルミニウム合金(アルミ)
- クロムモリブデン鋼(クロモリ)
- カーボン
はっきり言って、10km以内の通勤距離ならアルミ素材のフレームを選べば間違いありません。
理由は2つあり、
- 軽いしある程度強度がある
- 比較的安い
からです。
スチールの一種であるクロモリ(クロムモリブデン鋼)は、アルミより安価ですが、重い素材なので通勤時に疲れてしまいます。
宇宙船の材料にも使われるカーボンは、超軽量で強度も高く、衝撃吸収性も高い最強の素材ですが、フルで使用している車体だと、だいたい20~30万円もかかります。
僕は節約のために自転車通勤をしているので、公共の交通機関の定期代4~5年分に匹敵する車体を買うのは本意ではありません。
ちなみにアルミ素材唯一の難点は衝撃吸収が若干低いことです。
しかし、舗装されていないバリバリのオフロードを走らない限り、衝撃を気にする必要はないです。
実際僕が所有するクロスバイクはアルミ素材ですが、走っていて衝撃が気になったことはありません。
以上の理由から、フレームはアルミで十分です。
ある程度日本に流通しているメーカーを選択する(特にフレーム以外のパーツ関係)
デザインやメーカーが他のクロスバイクと被りたくないあなたの気持ち、痛いほどわかります。
僕も初めて買う時は、
「やっぱり自分だけのスペシャルオリジナルクロスバイク、ほしいよなー」
って考えましたもん。
でもあなたが僕と同じような自転車のメンテナンスをほぼショップ任せにする面倒くさがりなら、ある程度日本に流通しているメーカーを選びましょう。
理由は簡単で、パーツを交換するとき、流通しているメーカーだと取り寄せやすいからです。
自転車自体の寿命は長いのですが、タイヤやチェーン周りなどの可動部分は摩耗するため、こまめな交換が必要になります。
6km程度の短い距離でも、毎日走るとそれなりに消耗するんですよね。
くれぐれも、
「かっこいいから」
という理由で超マイナーなメーカーは選ばないこと。
自転車メーカーでは、
- GIANT(ジャイアント)
- GIOS(ジオス)
- BIANCHI(ビアンキ)
- LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
- TREK(トレック)
- FUJI(フジ)
パーツメーカーなら
- SHIMANO(シマノ)
- ALLIGATOR(アリゲーター)
あたりを抑えておくだけで、とりあえずOKです。
あなたの身長に合った適切なサイズを選ぶ
クロスバイクは、乗る人の身長に合わせて、いくつかのサイズが用意されています。
しかし、いくつかの海外メーカーでは、ヨーロッパやアメリカの人に合わせたサイズしか製造していないところもあります。
購入する車種が、あなたの身長に合ったサイズが存在するか、確かめましょう。
そしてあなたの身長に合った適切なクロスバイクを選びましょう。
サイズが合わないと、最悪の場合サドルに座ると両足が地面に付かない、といった事態になりかねません。
もしわからなければ、購入する車種に実際乗ってみることです。
僕の場合は、ショップでペダルが付いていない自転車をまたいで、乗り心地を確かめました。
ハンドルの位置もメーカーや車種で違うので、店員さんに頼んでしっかりと確認することをおすすめします。
クロスバイクのサイズについては、初心者がクロスバイクのサイズ選びで失敗しないために、確認すべき2つのポイントに詳しくまとめましたので、参考にしてください。
初心者がクロスバイクのサイズ選びで失敗しないために、確認すべき2つのポイント
心からおすすめする初心者向けクロスバイク3つ
それでは、僕が実際に乗ってみたことがあったり、これだと思う車種3つを紹介します。
こちらの車種は、168cmと男性としては比較的身長の低い僕にもピッタリあうサイズがあります。
- GIOS MISTRAL(ジオス ミストラル)
- BIANCHI CAMALEONTE 1(ビアンキ カメレオンテ)
- GIANT ESCAPE R3(ジャイアント エスケープ)
ジオスブルーやイタリアに憧れるなら、(ジオス ミストラル)
僕が初めて購入したクロスバイクの最新版。
GIANTのESCAPEシリーズと迷いましたが、ロゴのかっこよさとGIOS Blue(ジオスブルー)の色あいに惹かれて、こちらを購入しました。
また、現金で支払うと10%オフになったのも、購入の決め手でした。
※ただし、在庫がないとのことで、ライトブルーになりましたが……。
おすすめの理由は、ズバリ5年間僕が使用しても、快適に通勤できたという実績です。
ギア周りのパーツで、変速しにくかったという話も聞きますが、信頼の日本メーカーSHIMANO(シマノ)を使っているので問題なし。
初心者あるあるの乱暴なギアチェンジにも耐えてくれたので、5万円台のエコノミークラスでは信頼できる車種だと断言できます。
僕のように少しでもオリジナリティがほしい!という人や、GIOS Blueかっけー、イタリアメーカー最高!という人に乗っていただきたい車種ですね。
オリジナリティがほしいあなたには、BIANCHI C SPORT(ビアンキ シースポルト)
現在僕が所有している2代目クロスバイク。
あまりにメンテナンスしなかったため、1代目のGIOS MISTRALの後部ギア変速が走行中に曲がって走れなくなってしまいました。
これを機会に購入したのがビアンキ カメレオンテ(グレー)です。
購入の決め手はなんと言っても車体のデザイン。
初めはGIOSをもう一度購入する気だったのですが、展示してある車体を見て一目惚れ。
落ち着いたグレーベースにライトブルーの「BIANCHI」の文字が、主張しすぎない程度に映えてるのってかっこよくないですか?
パーツ周りの車体スペックは、GIOS MISTRALやGIANT ESCAPEと変わらないのに2万円弱値上がりするのがネックでしたが、買って後悔はしていません。
ちなみに購入して3日後にチェーンが切れるというアクシデントがありましたが、ショップの店員さんがすぐさま違うチェーンに交換してくれました。
(どうやらチェーンの初期不良だったらしい)
現在はギアもスムーズにチェンジできて、快適に通勤しています。
GIOS MISTRALやGIANT ESCAPEと比べて値段が高く、節約効果は落ちますが、僕のように車種のデザインに惚れたのなら損はしないと思いますよ。
※現在カメレオンテ1がなくなったので、後継車種のシースポルトを紹介します。
コストパフォーマンスを求めるあなたには、GIANT ESCAPE R3(ジャイアントエスケープ)
初めてクロスバイクを購入するときに迷った車種。
このクロスバイクだけ、僕は実際に乗ったことがありません。
しかし、実はGIANTのマウンテンバイクは所有していたことがあります。
その時の経験からいうと、悪い印象はありませんでした。
おすすめする理由は次の2点。
- 同じスペックの車種の中では価格が安い
- 他の車種より重量が軽い
ショップで見ていた時は、GIANTの次に低価格だったGIOS MISTRALより3,000円ほどやすかった記憶があります。
BIANCHIだと2万円弱。
また重量については、持ち上げたときにGIOS MISTRALよりも明らかに軽いと感じました。
パーツもSHIMANO製で安心感があります。
唯一の欠点は、人気車種だけに街中でも良くみかけるため、オリジナル感があまり感じられないこと。
裏を返せばそれだけ信頼された車種ということもできますね。
あなたが初めてクロスバイクを買うなら、お試しに買っても損をしない一台ではないでしょうか。
まとめ
もう一度おさらいします。
まずあなたが通勤だけに使うクロスバイクを購入する時は、
- フレーム素材はアルミを選ぶ
- ある程度日本で流通しているメーカーを選択する(特にパーツ関係)
- 自分の体に合った適切なサイズを選ぶ
以上の3点に注意しましょう。
この3点を踏まえた機種が、僕のおすすめする3つの車種です。
- GIOS MISTRAL(ジオス ミストラル)
- BIANCHI CAMALEONTE 1(ビアンキ カメレオンテ)
- GIANT ESCAPE R3(ジャイアント エスケープ)
あなたが初心者なら、この3つから選べばまず間違いありません。
それでも不安があれば、お近くのサイクルショップに足を運び、店員さんにいろいろと聞いてみましょう。