ママチャリからクロスバイクに乗り換えると戸惑うことの一つが段数(ギア)の数。
ママチャリなら変速機が付いていても、多くて7段がいいところ。
でもクロスバイクでは、20段以上のギアがざらにあります。
これだけギアの数が多いと、
「どうしたら上手く変速できるの?」
「どの段数で走るのが一番いいの?」
と思うことってありますよね?
正しくギアを変えると、当然スムーズに走行することができます。
しかし、ギアチェンジの仕方を間違えると、クロスバイクの走力が落ちるだけでなく、最悪チェーンが切れてしまうことも。
僕もギアチェンジを上手くできなかったせいで、1台目のクロスバイクの後部ギアを曲げてしまい、2台目は購入した3日目でチェーンを切ってしまいました……。
あなたのクロスバイクがこんなことにならないために、正しいギアチェンジの切り替え方と、どの段数で走行するのが一番いいのかをマスターしましょう!
変速機(ギア)の基本
まずはギアの基本をおさらいしましょう。
そんなことは知ってるよってあなたは、正しいギアチェンジの方法へどうぞ。
前部ギアと後部ギアの役割
クロスバイクの変速は、前部と後部にあります。
前部ギア
前部のギアは後部に比べ、切り替わるギアの幅が大きく、足の負担が劇的に変化します。
そのため、急なアップダウンの道を走る時に使用します。
街乗りなどで平坦な道を走る場合、前部のギアは使用しません。
後部ギア
前部ギアよりも切り替わる幅が小さいので、加速や減速など主にスピードの調整をするために使用します。
また、少しぐらいの坂道であれば、後部ギアの調整で十分に対応可能です。
僕が通勤でクロスバイクを使う時は、後部ギアだけを使用しています。
トリガーシフタータイプのギアの切り替え方
指で操作するトリガーシフタータイプは、人差し指と親指で切り替えます。
人差し指を引いて切り替えると段数が上がり(重くなり)、スピードはアップしますが、足の負担も増えます。
逆に親指を押して切り替えると、段数が下がり(軽くなり)、スピードは落ちますが足の負担は軽くなります。
この他に、グリップを前後に回して切り替えるグリップタイプの変速機もありますが、使用したことがないためにここでは説明を省略します。
もしあなたのクロスバイクがグリップタイプなら、他の記事を参考にしてくださいね。
正しいギアチェンジの方法
ギアチェンジで覚えておくポイントは、次の3点です。
- 走行中にギアを切り替える
- ギアチェンジ直後は少しクランクの回転を緩める
- 後部ギアの段数アップは90~110回転を目安にする
走行中にギアを切り替える
ギアを切り替えるタイミングは、必ずクロスバイクの走行中に行いましょう。
停止中にギアを切り替えてしまうと、発進する時にペダルを踏み込むため余計な力がかかり、最悪チェーンが外れてしまうこともあります。
新調した通勤用のクロスバイク、つうきんデビューでいきなりチェーンが切れる大惨事。
どうしようもないので、自転車は家に持ち帰り、バス通勤に切り替え。
前のもチェーンがらみのトラブルだったし、運が悪い。
僕もチェーンにキレていいかな。 pic.twitter.com/3qfYtf6e83— おもと@おもとブログ運営 (@eternalblue0) 2018年6月25日
特に重い(数字の大きい)ギアから、軽い(数字の大きい)ギアに切り替える時は、注意が必要です。
停車後スムーズに漕ぎ出すため、軽いギアにしておきたい場合は、停車前から徐々に切り替えましょう。
また急な坂道の場合でも、坂の途中で切り替えるのではなく、なるべく坂の手前で切り替えるようにしましょう。
もし停車中にギアを切り替えてしまった場合は、ギアが切り替わるまでゆっくりとペダルを回してください。
ちなみに停車中にギアチェンジしたら絶対にペダルを逆に回さないでくださいね。
ギアチェンジ直後は少しクランクの回転を緩める
クランクとはペダルを踏み込んで回転させ、チェーンに力を伝える場所のこと。
変速操作をした直後、ギアが完全に切り替わる(チェーンがギアの歯にはまる)までは、クランクの回転を少し遅くしましょう。
といっても、秒数でいえば0.5秒程度のことです。
これにより、ギアチェンジをよりスムーズに行うことができます。
慣れてくると無意識に緩めるようになりますよ。
後部ギアの段数アップはクランクの回転数が90回転/分を目安にする
後部ギアは、主にスピードを調節するために使うことは、さきほど説明しました。
スピードを上げるために後部ギアを上げるする時は、クランクの回転数が1分間に90回転以上を目安にします。
つまり、1秒に1回転半ですね。
といっても、
「これ以上早く足を回すのがしんどいなぁ」
と思い出す頃がだいたい90回転程度なので、その頃を意識してギアを上げれば大丈夫です。
走行に最適なギアの位置について
平坦な道を走る場合、ギアは前、後ろともに真ん中ぐらいにしておきます。
これは極端に大きいギアや、小さいギア通しの組み合わせだと、チェーンに負担がかかったり、チェーンが絡まって切れてしまう可能性があるからです。
僕のクロスバイクは前部ギアが3段、後部ギアが8段変速なので、3×8=24段変速。
僕の場合、前ギアは2、後ギアは3から6の間で調整しています。
ギアの切り替えがスムーズにできない時は、ギアではなくチェーンに問題があることも
いくら正しいギアチェンジを行っていても、ギアがうまく切り替わらないときがあります。
原因はチェーンとギアそのものの場合があります。
チェーンの場合
長く乗っていたり、メンテナンスが不十分だとチェーンが錆びてきたり、ゆるくなってきます。
そうなると、ギアの歯にうまく引っかからず、2段いっぺんに飛ばしてしまうギア飛びを起こす原因に。
チェーンが錆びてきたら、一旦チェーンを拭いてサビをとり、自転車用の潤滑油をさすと、直ることもあります。
また、チェーンがゆるくなっていたら、サイクルショップでチェーンを締めてもらいましょう。
ギアの場合
チェーンが正常の場合、ギアの方を疑います。
長年使っていると、ギアの歯が摩耗して、今取り付けているチェーンにしか適応できない場合があります。
チェーンを変えてもギアの調子が悪ければ、ギアの歯(パーツ)をサイクルショップに交換してもらいましょう。
まとめ
正しいギアチェンジの方法は、次の3点でした。
- 走行中にギアを切り替える
- ギアチェンジ直後は少しクランクの回転を緩める
- 後部ギアの段数アップは90~110回転を目安にする
特に段数を下げた瞬間にペダルを踏み込むと、チェーンが外れてしまうこともありますので、注意しましょう。
また段数は、なるべく真ん中を使うように意識しましょう。
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