あなたは人生の中で、命の危険を味わったことがありますか?
僕はいままでに3回、死を覚悟した出来事がありました。
1回目は、小学生の頃、自転車で車とぶつかった時。
2回目は、フリーター時代に友達と行った海の帰り、車でバスと正面衝突しかけた時。
3回目は、会社からママチャリで帰宅する途中にチェーンが外れた時。
「なぜチェーンが外れたくらいで、死を覚悟する必要があるの?」
って思いますよね。
ではなぜそんな状況になったのか、今からこの事件の全容をお話しましょう。
Episode1:その日、ママチャリの調子は悪かった
今でこそクロスバイクで通勤していますが、就職して2ヶ月しか経っていなかった当時は、中古のママチャリで片道6kmの道のりを走っていました。
これまでバイトの通勤でも使っていたので、そのまま使い続けていたんです。
でも長年の使用でガタがきていたのか、その日はペダルをこいでいても異音がしたり、こぎ心地に違和感がありました。
ただ、中古なので多少調子が悪くても特に問題は感じず、その時は気にもとめませんでしたが・・・。
Episode2:冬の夜は寒く、一刻も早く帰りたかった
さて、その日の仕事が終わると、当然夜になります。
あれは1月だったでしょうか。
冬の夜は寒い。
さっさと家に帰って、暖かいものでも食べたいなぁと思いながら、自転車を走らせていました。
そう言えば、寒い日って立ちこぎをしませんか?
僕は早く走りたいのとサドルから伝わる冷気に耐えられなくて、よくサドルからお尻を上げて立ったまま自転車をこいでいました。
これが命を危険に晒すことなど、この時は夢にも思いませんでした・・・。
Episode3:壁に激突するべきか、道路側に転けて死ぬべきか、それが問題だ
僕の通勤コースには路面電車の線路があり、雨の日はよくスリップを起こすため、慎重に運転しなければなりません。
その線路とクロスする時は、さすがに立ちこぎはせず、気をつけて運転しました。
線路を全てまたいで安心したのでしょうか。
家にもずいぶん近づいたので、
「よし、飛ばして(スピードを上げて)帰るぞ!」
そう思ってまた立ちこぎをするために、ペダルに立って足に力を入れた瞬間。
ガキッッッッ!
異音とともに足元の支えが外れ、膝が折れて中腰のような体勢に。
サドルからお尻が外れているので、バランスを取るのに必死でブレーキをかけることができず、そのまま進むばかり。
このままでは転けるか前にある壁にぶつかるかの二択しかありません。
ちょうど道路幅が狭い割に交通量が多い場所だったので、道路側に転けるを選択した時点で、ほぼ死亡確定です。
さあ、どうする。
あなたならどうする!
Episode4:激突した壁の家主の顔が、声が、いまでも忘れられない
僕は、考える間がほんの2秒しかない時間の中で、壁にぶつかるを選択しました。
そして見事に激突!
僕も自転車もクラッシュ!!
幸い命まではクラッシュせずにすみましたが、右膝が尋常じゃない痛さです。
(次の日に接骨院へ行くと、膝に水が溜まっていたことが判明)
当然痛さと切なさと心強さ・・・はないですが、恥ずかしさで動けなかったところ、近くの玄関から50~60代ぐらいのおじさんが出てきました。
「大丈夫かぁ」
僕はこの時心が相当弱っていたので、同情されることを期待してたんでしょう。
しかしおじさんがかけた声は、明らかに僕を気遣っているのではなく、激突した壁の様子が気になっている様子でした。
同時に玄関先のライトから照らされていたおじさんの、面倒くさそうな顔。
「だ、大丈夫です・・・っ」
ものすごく強がって、僕は倒れていた自転車を起き上がらせると、右膝を引きずりながら、その場をすぐに立ち去りました。
痛くて悲しくて情けないあの日の月と、本当に迷惑そうなおじさんの声と顔を、いまだに忘れることができません。
痛む右足をかばいながら、なんとか家にたどり着いたら、当時同棲していた彼女に、
「なんで連絡くれんかったん!」
と怒られてしまいました・・・。
だって、恥ずかしいじゃん!
Epilogue:この事件で得た教訓
せば、僕通勤に自転車使ってるんですが、中古のママチャリで会社に通ってる時、一回壁にぶつかるか死ぬか、二択を迫られたことあったんです。
そん時はさすがに死ぬのが怖かったので、壁に激突することを選びました。
次の日、膝に水が溜まったけどね…
— おもと@W杯モード (@eternalblue0) 2018年7月7日
はい、Twitterにもつぶやきましたが、このあと約1ヶ月は膝に水が溜まったまま過ごしまして。
「もう二度と自転車で壁に激突しない!」
と誓ったので、この事件で得た教訓を書いておきます。
- 中古のママチャリに乗らない
- 自転車はこまめに整備する
- 寒くても立ちこぎはしない
- 出てきた家主はあてにならない
- 彼女には事件が起こったその場で報告する
- もしものために自転車保険に入っておく
1~5までは、読んでもらった通りです。
一つでも当てはまる人は、予防とスムーズな事後処理のため肝に銘じておきましょう。
6の自転車保険について、少しだけ。
2018年4月から、僕の住んでいる自治体でも自転車保険が義務化されました。
いままで自転車事故に何回かあっていますので、これを機会に安めの自転車保険に入っておくことにしました。
ネットで探せば月数百円程度で入れる保険もあるようです。
ちなみに僕が選んだのは、「ちゃりぽ」。
- 歩行者相手に事故を起こした場合、最大1億円(示談交渉付)
- 入院で一日最大6000円
- 通院で一日最大1000円
が補償されます。
これだけついていて、月額300円程度とリーズナブル。
実は自転車保険は、自分が事故に合うよりも歩行者を怪我させた場合のために入ることが多いのです。
実際自分の子供が歩行者と事故を起こし、9500万円を賠償しなければならない判決が出た事件もあります。
参考
親に9500万円賠償命令 小5自転車が女性はねる日本経済新聞
もしあなたもお子さんがいる場合は、ご検討されてはいかがでしょうか。
※その後自転車保険を調べると、必要な条件を満たしたもので、もう少し経費を抑える方法があったので、義務化された自転車保険を比較検討したら、府民共済が半額だった件にまとめてました。